2019年10月20日

FE 風花雪月:四周クリア後レビュー(追記あり)

「ファイアーエムブレム 風花雪月」
凄い丁寧に作らているなぁと感じるゲームで
近年発売されたファイアーエムブレムシリーズ作品中で
一番遊びこんだゲームとなりましたし、一番好きな作品です。

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不満点が無い訳でもないのですが
個人的には非常に遊んで満足感の高いゲームでした。


〇どんなゲームなのか

SRPGファイアーエムブレムシリーズの最新作です。
「覚醒」から始まったキャラクター同士を仲良くさせる支援要素や
「if」でみられたマルチストーリー・マルチエンディングを受け継いでいます。
そして、その両方を上手く昇華させているなと感じました。

敵に倒されるとキャラが死んで復帰できない特性を持つシリーズでしたが
倒されたキャラが復帰するカジュアルモードは今回も用意されています。

なお、何気に完全フルボイス。
(追加DLCでのサイドストーリーはさすがにフルは無理だと思うけど、さて)


〇しっかりとした世界設定とキャラ設定

拠点であるガルグ・マク寺院の中を歩いて、其々のキャラクターと
話したり、簡単なクエスト等をしたりして親交を温める「散策」は
士官学校っていう設定もあいまって、ジュブナイルRPGの生活パートのような。
キャラクター其々と触れ合う機会が多い設計になっていて
キャラクターイベント(支援会話)も今までの作品に比べて凝ってます。

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■「散策」はもう普通のRPGの生活パートです

散策での普通の会話から丁寧につくられていて
キャラクターそれぞれの個性が上手く出ているのは勿論
周回やキャラクターの支援会話を進めて深く知る事により
意味が隠されている事に気づかされる台詞があったりもします。

またキャラクターをプレイヤーが組み合わせる「会食」や「グループ課題」と
いったものではキャラの組み合わせによって特定に会話が発生する上
そのキャラ同士の支援レベルによって内容が変わるという凝り様。

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■特定のキャラの組み合わせで発生する会話があったり

身分制度や国家間、民族間の対立などの問題を孕んだ世界観なんですが
ただ設定としてあるのではなく有機的に物語・キャラクターの設定に
上手く絡ませてしっかりと作ってある事がプレイすると伺い知れます。
表面が非常に細やかに作ってあるだけでなく土台からしっかり作ってあるなぁ
って感じるんですよね。

そして、これだけ大人数が登場する作品なのに
一人一人の描き方が丁寧で、キチンと全員キャラが立っているのが凄いなと。

〇実はFEは作品ごとに戦闘に色々変更がある

今作の戦闘の一番の特徴は「天刻の拍動」・・・時間の巻き戻しが出来る事でしょう。
ファイアーエムブレムシリーズは戦闘途中のセーブは中断セーブのみで
戦闘途中からのやり直しが出来ない作品です。
しかし、今回は回数制限はあるものの時間の巻き戻しが可能。
この事によって今まで作品より難易度としては(かなり)優しくなっています。
※追記:
ファイアーエムブレムechoseにも「ミラの歯車」という時間を戻すシステムがありました。
完全に失念しておりました(・ω・)


ワンボタンで時間の巻き戻しが発動できるので失敗した時に一々ロードするより
操作はお手軽ですし、プレイ中にロードするより世界観を壊さないので
上手いやり口だなと個人的には思います。
しかし、今回のコレがイイだけに今後のシリーズではどうするんだろとも思いますが。

また、FEは実は作品ごと戦闘の変化をつけているのですが今回もそれはあり。
武器の耐久力を大幅に使って繰り出す「戦技」
剣・槍・斧の三すくみは、今作では育成でそういうスキルもつけられる事が
可能という程度になっています。
騎乗ユニットは攻撃後も移動力が残っていれば移動できる特性がつきました。
魔獣はマップサイズ的にもデカイという(私が知る限り)FEでは
今まで見られなかったタイプの敵で、多人数で一気に叩かないと
倒す事が難しいという特性も持っています。

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■今作ではどの敵が誰を狙っていてダメージがどの程度入るかが表示される、プレイしやすい

結果として言うと、これらの変化によってシリーズ作を遊んできた私にとっても
新鮮味のある戦闘になっていますし、バランスもちゃんととれていると思います。

〇マルチストーリーの構成

「FE 風花雪月」は最初に三つのクラスから一つを選び三つのルートに別れ
その後、一つのルートが更に分岐します。

そして遊んでいると幾つものストーリー上の疑問が
生じるのですが、ルートによって解き明かされる内容が違っています。
なので、一つのルートをクリアしても全てが判明しないので
別ルートを遊ぶモチベーションになる作りとなっています。

またルートによって判明する疑問の量と質が違っており
あるルート(恐らく真ルート)をたどる事で多くの事が分かる作りになっています。

作りは面白いと思うんですが、問題は其々のルートの戦闘の被りがかなり多い事。
二部構成のゲームなんですが、前半は全ルートで戦闘が殆ど同じです。
後半もルートによっては戦闘の展開と内容がなかり被っています。
周回が前提のゲームとしては、これは正直キツイです。

オート戦闘があり、キャラが倒されても大丈夫なカジュアルも用意してあるので
それを活用してねって事かもしれませんが。

ちなみに全ルートプレイしないと判明しない事がありますが
実は全ルート見て(且つ全てのサブ要素をクリアして)も全ての疑問が
判明はしません(・ω・)

例えば、物語途中で主人公の体調が悪くなった要因とかね。
まぁ多くの事は分かるので想像の余地を残す事で良しとするかは、プレイヤー次第かなぁ。

なお、選んだ学級の生徒達が最初からの味方キャラクターになりますが
「風花雪月」では別学級の生徒をスカウトして自分の学級に入れる事が可能です。
最初のプレイでは、多くの生徒をスカウトする事は難しいですが
二周目以降は周回引継ぎをしてプレイすれば殆どの生徒をスカウトする事も可能です。
ルートによってスカウト不可のキャラもいますけどね。

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■自分から編入を望んでくる場合もある

ただ、キャラクターの組み合わせによっては敵同士で戦闘させた時に
発生する台詞なんかも用意されているので殆どを味方にするのは(個人的には)痛し痒しの面もあり
まぁ、これ大概親友同士とかの組み合わせなんで悪趣味って言われても仕方ないケド(・ω・)


〇サイドを遊ぶ楽しみ

今作ではキャラクター同士を仲良くさせて支援会話を見る事は
(今までに比べれば)比較的楽にできていると思います。
戦闘以外でもプレゼントやら、落とし物やら、会食等で
支援レベルを上げる事が出来るようになっているので。
そして、「覚醒」「if」では支援会話全部は見れなった私が
(Sを除き)全部開放できましたので。

そしてストーリー上や設定上の疑問が
キャラクターの支援会話イベントで判明する事も実はありまして
会話イベントをクリアする楽しみも一際ある作りになっています。

またキャラクターに関連したサブクエストも用意されていて
これらもクリアする事でキャラクター其々の内実が分かったり
クエストによってはメインストーリーの設定に関わる事が判明する事もありまして
やはり遊び甲斐のあるモノになっています。

・・・と、言う事でサブもかなり遊び甲斐あるんですよね今回。



〇(個人的に)やや気になったトコロ

前述しましたが、別ルートで戦闘の被りが多いのが一つ。

これは本当に個人的なんですが死神騎士関連のイベントは
全般的にやや唐突感が強い印象が。

S支援会話のイベント絵が他と違うんじゃね?

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追記:
あと騎士団はソート出来るのに武器のソートが何故できないのかと。

〇まとめ

やや不満点もありますが、全般的には「凄い良く作ってある」としか言えないゲームです。
作りの細やかさがもう凄いとしかね。
ただ前述しましたように別ルートで戦闘の被りがありますので周回を真面目に
プレイするのは、キツいです。
なので、周回では難易度下げてオートを活用するとか、自分が満足いく周回を迎えたら
無理に四周する必要はないかなというのが私の感想です。

SRPG好きな人には普通にお勧めです。
まぁ、前述したルートの作りを許容できればですが。
またある種、優しくない一面とスッキリとしない一面も持っているストーリーで
そこも許容できる人向けでもあります。まぁ私はコレは寧ろ好みなんですが。

とりあえず現在は追加DLCのサブシナリオが非常に楽しみ(・ω・)