2019年11月14日

『AI:ソムニウム ファイル』クリア後レビュー

『AI:ソムニウム ファイル』クリアしました。
クリア時間は約35時間程度。
真エンドである「解決編」をクリア。
またサブ要素であるアルバムはコンプリートしました。

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あ、ちなみに私が遊んだのはNintendo Swtitch版ね。

〇どんなゲームなのか

Z指定のADV(アドベンチャーゲーム)
Zなのはエロ方面じゃなくてグロ方面ね。

左目が無い死体が閉鎖された遊園地のメリーゴーランドで
発見されるという事件に端を発するストーリー。
しかも、この目玉は生前に抜かれたという事が判明・・・ってな感じです。

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グロでしょ(・ω・)
警視庁の極秘部署に所属する「伊達」が
彼の左目の義眼に仕込まれたAIの「アイボゥ」と共に
その事件を追うという形で話が展開していきます。

マルチストーリー&マルチエンディングのADVですが
幾つものエンディングを経て最終的に真エンドに至るという形なので
エンディングは一つともいえるかも。

フローチャートを見る事が出来、一回通過したシーンならば
どこからでも、やり直しが出来るようになっており
ユーザーフレンドリーなつくりです。
ソムニウムパートという、他人の夢の中を探索するモードがあるのが
特徴の一つ。

〇軽妙な会話と堅実なつくり

伊達とアイボゥの二人(?)のコンビの軽妙な会話によって物語は進展してきます。
かなり複雑なストーリーですし、様々な設定が出てくるんですが
説明が丁寧且つ上手く、ある程度の頻度で繰り返しされるので
遊んでいて理解が追い付かなくなることはありませんでした。
キャラクターの描き方も台詞回しも遊んでいて「上手いなぁ」と感じる事しきりで
伏線のはり方もうまく、推理する楽しみも味わえました。
ADVを作り慣れたプロの仕事って感じで遊んでいて凄い安定感というか安心感。

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■イケメンだが適度にアホで親しみやすい「伊達」

また探索シーンでは色々なモノを調べられるのですが
調べるとダジャレ会話や軽妙なトークが出てくるモノがあったりと
「遊び」がところどころに仕込まれています。

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■フローチャートにもないEDがあったりも。これは熱海エンド(?)

こういったサブ的な「遊び」を探すのは横道好きプレイヤーの私は好きなんですが
中盤以降はメインストーリーの先が気になり過ぎてしまって
あまり、そういった遊びを探さず進めちゃったんですけどね。
メインストーリーは時間を忘れて遊ぶほど引き込まれて面白かったし
よく出来ていると思います。

〇ソムニウムパート

「伊達」の所属する警視庁の極秘組織ABIS(アビス)には眠らせた他人の脳の中に侵入し
その夢を体験できる装置があります。
そして、夢はその人間の無意識が反映されるので、その中で対象が隠している真実の情報を
暴くために探索します。それがソムニウムパート。

他人の夢を探索するのですが、夢であるためその中の行動によって起きる結果は
突拍子もなかったりする事が、しばしばあります。
例えばドアを開いたら暗闇に放り出されるとか、電話に出たら気を失わされるとか。
ただ、夢によって大まかな方向性はあるので
それを察して探索する事が出来るようになっています。

そして重要なのが、制限時間。
6分間という制限時間があって常に画面右上に残り時間が表示されています。
これがゼロになってしまうとアウト。
ただし、時間経過はリアルに行われるわけではなく
何も行動をしていない時は殆ど時間が止まっています。
(正確には凄くスローに・・・現実の100分の1位のスピードで時間が経過します)

時間が経過するのは2パターン。
一つは、選択肢を選んで何らかの行動をした時。
ソムニウムパートの選択肢にはどれだけ時間を消費するかが表示されていて
選択肢を選び行動した際にそれだけ時間が経過します。

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もう一つは移動時。
ソムニウムパートは基本的に「アイボゥ」が人間の姿になって侵入し
彼女を操って探索をするのですが、アイボゥを移動させると
リアルに時間が経過します。なので、無制限に移動は出来ません。

あと、重要な要素が選択肢を選んだ際に手に入る「Timie」というアイテム。
「Timie」は大まかに三種あり、一つは「1」「20」「30」等の数字の「Timie」
これを使うと、選択時に消費する時間を数字の秒数に変更できます。
例えば「1」のTimieを使用すると選択肢にもともと設定されている時間が
「10」だろうが「999」だろうが1秒しか時間消費しないで行動できます。

二種類目は「1/2」「1/3」「1/7」などの分数の「Timie」
これは消費する時間をその割合いに変更します。

最後が「×2」「×3」「×10」等の掛け算の「Timie」
これは掛け算の数値だけ時間消費量が増えます。
そしてこの掛け算の「Timie」を取ってしまった場合は次の選択肢で強制的に
使用させられるというルールになっています。

ソムニウムパートはこのようなルールを理解した上で
制限時間内にどうやって目的を果たすかという思考パズルになっています。

どのような行動をどのような順番でとればいいか
更にはどの「Timie」をどのタイミングで使用すればいいかというパズルですね。
ややこしそうですが、プレイしてみれば何んとなしに
解き方が掴めるゲームには出来ていますし、ちょっとした
閃きと工夫によって解けるステージも出てきます。

ただ、私は色々と移動して探索するのが好きなので
移動に制限がある点はイマイチ肌に合わなかったんですけどね(・ω・)

〇残虐な殺人とコントなアクション

『AI:ソムニウム ファイル』ではグロテクスクで残虐なシーンが
Z指定のゲームらしく容赦なく登場します。
で、物語の根幹はある程度のリアリティーによって形作られています。

ただ、ゲーム全般がこういったリアリティーに支配されていません。
幾つかある銃撃戦などのアクションシーンは
何故か、「コントかよ」と突っ込みを入れたくなるリアリティーの無い
軽いノリの方法で解決される事がしばしば。
銃撃している連中の居る場所に女物の下着を落下させると戦闘を止めて集まるので
それを利用して倒すとかね。

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■エロ本に群がる襲撃者の皆さん

なおこういったアクションシーンでは制限時間内に
画面に出た操作をする「QTE」(クイックタイムイベント)がしばしば出ます。
難易度的には比較的簡単なモノが殆どなので、ちょっとした味付け程度ですが。

あとリアリティーから外れてしまっていると感じたのが
あるキャラクターが超人的ともいえる身体能力を実は持っているのですが
これについては「生まれつきそうだから」以上。
という漫画的なノリになっているんですよね。
この設定はこの世界の中でやや浮いているように感じました。

他にもやや漫画的な軽い要素を付け加えている事が散見されます。
ただ前述したようにメインシナリオの根幹にはそういった漫画的ノリは
含まれておらず、ある程度のリアリティーがあり
こういった漫画的ノンリアリティーはある種の「味付け」に徹しています。
なのでメリハリはあるんですけどね。
この手の漫画的ノリについては好みだという人もいるとは思いますが
私は正直この点はやや浮いて感じられました。

・・・なお、スタッフロールもある種そういうノリなんですが
逆に突き抜けちゃって「これ最高過ぎる」って個人的にはなっちゃいましたが。

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■スタッフロールは最高過ぎる。

まぁだからホントに個人の好みの問題ともいえると実感したんだけど。

〇まとめ

ADVゲームとして非常に良くできていますし、ストーリーも十二分に面白いと思います。
またキャラクターは一癖も二癖もあるのが揃っていて一概に「善人」って人間は
あまりいないんですが、それぞれ上手く描かれていたと思います。
ただ、Z指定に恥じないグロい表現が容赦なく登場するゲームである事と
リアリティーの弱い漫画的な部分を併せ持っているので、やや人を選ぶかなとも思います。
あと、会話や演出にアニメやゲームネタが頻繁に出るですよね、ここも好みが分かれるかも。
そういった点を許容、また好みだと思える方ならば十二分に楽しめるゲームではないかと思います。


posted by torotoro at 18:44 | Comment(0) | AI:ソムニウム ファイル